マツリカの炯-kEi- 天命胤異伝のルヲ(CV:山下誠一郎)の感想(ネタバレあり&なし)を書いていきたいと思います(⌒∇⌒)
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マツリカk ルヲ 総評(ネタバレなし)
博識な貿易商のルヲ。イケメン軽薄な雰囲気のキャラで「こいつは甘々ルートかな(⌒∇⌒)」なんて油断していたら痛い目を見る、驚きの展開かと思います。ヒロインの真相にはほぼ触れず、ルヲ自身の因果メインの展開です。他の攻略キャラとの絡みもほぼゼロです。
マツリカk ルヲ 感想(ネタバレあり)
登場こそ、軽いけどイイ奴って感じの男だったけど、その後共通の時点で若干怪しい素振りを見せてきたルヲ…。急にナーヤに銭や地図渡したり、火のこと何か知ってそうだったりね。
そしてナーヤがタオ・ウー(混血)だと判明して村の人たちに殺されそうな状況になり…さらにマツリカ村が何者かに襲撃され壊滅寸前事件が起き、なんとか逃げてる時に再会したのがルヲでした。
ナーヤは村の人たちみんなから愛されて育ってきたのに、いきなり理不尽な迫害を受けるこの共通ルートの時点で非常に辛いです。村人たちの見事な手のひら返しが怖すぎて腹立たしくて、「だから田舎は嫌なんだよ…」と思ってしまう展開。このなんともいえない恐ろしい閉塞感。村しんどい。誰のルートでもこの展開だけど、特にルヲ選択時のこの共通ルートは生々しく、本当に怖い。
ルヲが生活出来る場を提供してくれてひとまず安心と思いきや、月下ノ国ではナーヤの持つ炯眼(けいがん・このゲーム内ではオッドアイが炯眼と称されています)は凶とされていて、ここでも差別される展開に( ;∀;)マツリカ村でも月下ノ国でも差別されてさらにしんどい。
ルヲの下宿先の小蝶ちゃんは差別なく接してくれてすっごく癒されます。小蝶ちゃんビジュアルからしてめちゃくちゃカワイイのよ(≧∇≦)
基本的にルヲの宿に間借りしてひっそりと共同生活する中、ルヲの元に「もう火貿易は必要ない」と玖家の使者が訪れます。その文様がマツリカ村を襲った者たちと同じ文様で、ルヲに対して疑心暗鬼になるナーヤ。プレイヤーとしては「玖家って攻略制限のあいつじゃん…そういう因縁あるんか…」となりますw
ルヲはナーヤに隠してたことを謝罪しつつ、襲撃には無関係って説明してくれます。犯人を知ってしまったら復讐心を抑えられないから…とナーヤを心配していて、ルヲも何か事情があってそういった気持ちに囚われているのかな?と感じるシーン。
共同生活をしていく中でルヲとナーヤには信頼関係が出来てきていると感じるけど、恋愛っぽい感じまではせず。でもまあ良い関係築いてるなっていうことろで、ルヲの提案で遠方への旅貿易に同行することになるナーヤ。月下ノ国を超えて砂漠地帯に行くと、そこは炯眼への差別もなく久々に堂々と出歩けるのが嬉しい(⌒∇⌒)
と思いきやここでルヲがナーヤを裏切り、取引相手の家に花嫁としてナーヤを売り飛ばしてしまいます( ゚Д゚)最後にナーヤに対して煽るような憎まれ口を叩きまくり去るルヲ。
今まで裏切られたりすることなく平穏に生きてきたナーヤは失意のどん底(;^ω^)でもプレイしてると、ルヲは敢えて憎まれ役になって、ナーヤに世間を知ってもらってこれから逞しく生きて欲しいって思ってるんだろうなってわかります。遠国に売り飛ばしたのも、炯眼への差別のない地域で、玖家とも関わらない場所で復讐のことは忘れて幸せに生きて欲しいって思ったからなんだろうなって…( ;∀;)
ところがこれ、花嫁という名の生贄であることが判明。いやそうだろうなって思ってたよ!!花嫁=生贄。あるあるだよ!!これは知らなかったではすまないルヲが悪い。
ルヲが慌ててナーヤを助けに行くと、ナーヤは別の男に助けられていて…その男を見て驚愕するルヲ。何やら因縁の相手のようです。赤髪イケメンで(スチル有)、すごくずる賢そうw言葉巧みに2人を惑わせつつその場はいなくなります。
生贄が逃げたと大騒ぎになり追われるルヲとナーヤ。またしんどい展開だよこれ…ようやく差別ない地域に来たと思いきや、結局ここでも追われるのしんどい…。
ナーヤとしては「騙されて売り飛ばされて殺されそうになった」ので、さすがにルヲのことは信じられず敵意です。そりゃそうだ。ルヲが「生贄だとは知らなかった」と言ってもそう簡単には信じられません。騙した事実は変わらんからね。
ただ、捕まったら命がない状況ではあるので、逃げ切るまでは一時休戦と2人で逃亡劇に…。2人で協力してなんとか砂漠地帯を何日も進み続けて逃亡します。この逃亡の日々がね、段々とまた信頼関係が回復してくるんだけど、ナーヤは「いやでも騙されちゃいけない」って葛藤するし、ルヲも罪悪感と葛藤するしで、なんとももどかしいんです!!微妙に惹かれ合いつつもお互いそれはダメだって思ってる感じが…この焦れる感じ、好きです(≧∇≦)
なんとか港町まで辿り着いた頃には信頼関係もいつの間にか回復していて。ナーヤはルヲと一緒に船で月下ノ国へ帰ることにします。ところが、船は転覆して2人は島に流れつきます。これも定番だけど、溺れたナーヤをルヲが助けて島にたどり着いて人工呼吸(当然スチルあり)!もう物語も後半だけど、ここでようやくキス…というか人工呼吸。糖度を与える暇なく、次から次へと困難がやってくるからね(;^ω^)
島には海賊たちとその頭である李苑が待ち構えていました。生贄になった時にナーヤを助けたあの赤髪の男です。2人が砂漠の国へ行ったのも生贄になったのも逃亡して港から船に乗ったのも、全て李苑の企み通りでした。すごい策略家の恐ろしい男です。敵にしたくないタイプだー(;^ω^)
海賊たちに捕えられてしまうと…ルヲは…李苑に片目を抉られますΣ( ̄ロ ̄lll)えーーー!!!痛い!!痛い!!!何!?CERODってそっちのD!?片目抉られ海賊の衣装を着せられ、どうやらルヲは隻眼の海賊に仕立て上げられてしまうようです。李苑はどうしたらルヲを一番苦しめることが出来るかのみを考えていて、ルヲが大切にしているナーヤにも危害を加えようとします。ルヲを苦しめるために、ルヲに大事な娘が出来るのをずっと待って今まで見守っていたという李苑。ルヲに対する執着がとんでもないです。
なぜ李苑がそこまでルヲを憎むのかという2人の因縁が語られるのですが、これが非常に複雑です。
ルヲは小さい時この商人たちの島で幸せに暮らしていたけれど、海賊たちに襲われて家族も仲間も全員殺され、島唯一の生き残りでした。そしてその襲った海賊の頭がルヲを引き取り育て、頭の子供が李苑でした。頭は海賊することに疲れて、滅ぼした商人たちになりかわり、海賊団を商人団にしてしまいます。そしてルヲには「お前は私たちを襲った海賊の息子だ」と言い聞かせ育てます。立場を完全に入れ替えたのです。名前も、ルヲの本当の名は李苑で、李苑はルヲです。ややこしいw
ルヲは幼かったので頭の言うことを信じて育ちますが、成長すると李苑が実の父である頭を殺し、ルヲに真実を告げます。ルヲは真実を思い出すけれど、その時復讐したい相手の頭がもう李苑によって殺されていてやり場のない気持ちを抱えることに。李苑は新しく頭となり、商人でなく海賊としてまた生活するようになります。ルヲも李苑に従うしかなく、人殺しはしなかったとは言え、海賊として罪を重ね、李苑に服従する日々を過ごします。そしてある日、ルヲは李苑の片目を抉り、逃亡しました。李苑は牢に入れられましたが脱獄し、ルヲに復讐するためにずっと機会を狙っていたのです。
李苑とルヲは幼少期に兄弟として育てられていて、頭が亡くなったあとも海賊として一緒にいて…とても長い時間を一緒に過ごしたんだよね。。李苑みたいなタイプの人間がどんな感情をルヲに向けていたのかを正確に言葉にするのはとても難しそうだけど、この愛憎がとんでもない執着になってしまったんだなあという感じです(;^ω^)
ここで分岐
【雨前終節】
いわゆるBADEND。ナーヤは李苑に襲われ、それを呆然と見ていて助けることもしないルヲ。そのままナーヤは娼館で毎晩客を相手にする日々…。そんな状態に耐えられなかったルヲは逃亡。
ナーヤはそんなルヲに憎しみを感じ、李苑はナーヤを焚きつけ、ナーヤはルヲを探して殺してやると決意するEND。
ルヲが李苑への恐怖に打ち勝てなかったパターンですね。長年支配されていた相手への恐怖とかを振り払うのってとても難しいみたいですよね。情けない男になってしまったルヲ…。
このスチルのナーヤ、とても美しいです。BADENDだけど、美しい…。このEND好きな乙女結構いるだろ(笑)
他のENDだと、
ルヲとナーヤは隙をついて海賊から逃げます。潮の関係で翌朝までは安全な場所に避難する2人。また逃亡だよ…常に追われててこのルートほんとしんどい。。2人はここまで追い込まれてようやくお互いの気持ちを確認し合い(プラトニックです)
ここで分岐
【明前終節】
ルヲが突如決意して1人海賊の元に戻り、李苑をさっくり殺害して自分が海賊の頭になるパターン( ゚Д゚)おいどうした、秒で闇落ちしたんだけどwww
ルヲは誰もが恐れる海賊となり、ナーヤは贅沢な宝に囲まれてルヲと船で暮らす背徳END
このエンド、公式が「福★★★(満点)」ってしてるんだけど嘘でしょ(笑)三ツ星じゃないだろこのENDどうなってるんだww
【春前終節】
翌日、ルヲとナーヤの遺体が海で見つかります。李苑はもっと苦しめたかったのにあっさり死んだと憤りつつ、ルヲとナーヤの遺体を警察に引き渡し、王家の胡紫惺になりすまします。とんでもない。ルヲとナーヤは実は仮死状態で棺から抜け出し、李苑の企みを見抜いて王家に先回り。
ルヲはなりすます李苑の正体を暴き、自らの手で李苑を成敗します。このENDでも殺すと思わなかった!!もうそうしないと、ルヲと李苑の因縁は断ち切れないってことかー。
ルヲとナーヤは島の再興のために奮闘し、仲間たちも手伝ってくれます。復興の目途がついたとこでルヲはナーヤにプロポーズ❤2人は結婚し、船も再建して海を股にかける商人として生きるのでした。
春前終節はまさにベストエンドで、幸せでした(⌒∇⌒)ずっと迫害されたり追われたりのルヲルートだったから、最後の最後にようやくほっとできた感じです。
でもルヲの片目は当然戻ってこないです。眼帯のまま。悲しい。
いわゆる甘いシーンもベストエンドの最後でようやく…というところで、糖度どころじゃなかったルートでした(;^ω^)第一印象では糖度高そうなキャラだったから意外!!むしろグロの方のCERODを感じるルートでした。ルヲの生い立ちは辛すぎたな…。
しんどい時間がとても長かったけれど、シナリオとしてはとても引き込まれて寝不足になる位夢中になった内容でした♪
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